背骨は約24個の骨からなり（人によって数が異なることもあります）、その骨と骨の間にはクッションの役割をする「椎間板」という軟骨があります。この背骨を動かすのは筋肉であり、それを指令しているのは脳です。脳からの指令は脊髄を通じて神経へと伝わり、全身の器官と連携しています。つまり、脳は身体の司令塔ともいえる存在です。

脳からの命令がスムーズに伝わり、筋肉が正しく働くことが理想です。

 

背骨が持つ大切な役割

背骨は緩やかなS字カーブを描き、上半身の重みを分散させています。このカーブのおかげで、筋肉や関節への負担が軽減され、スムーズな動きが可能になります。また、背骨の間からは「体性神経」と「自律神経」が伸びており、全身の機能をコントロールしています。

• 体性神経 … 知覚神経と運動神経を含み、自分の意志で働く神経
• 自律神経 … 24時間休むことなく働き、体温調整・呼吸・消化・排泄・免疫などを管理する神経

自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、それぞれが異なる役割を担っています。

• 交感神経 … 緊張・興奮時に活発に働く
• 副交感神経 … リラックス時に優位になる

このバランスが崩れると、身体の不調につながることがあります。

では、なぜ背骨は歪んでしまうのでしょうか？

日常生活の中には、背骨の歪みを引き起こす要因がたくさんあります。

✅ 長時間同じ姿勢で作業している（デスクワークやスマホの操作）
✅ 足を組むクセがある
✅ 片側の肩や腰に違和感を感じる
✅ 朝起きたときに体がスッキリしない
✅ ストレスを感じやすい

もし1つでも当てはまるなら、背骨が歪んでいる可能性があります。

背骨が歪むとどうなる？

背骨の歪みが続くと、次のような症状が出ることがあります。

• 腰痛や肩こりが悪化する
• 血流が悪くなり、冷えやむくみが起こる
• 代謝が低下し、太りやすくなる
• 内臓の働きが低下し、消化不良や便秘になりやすい
• 目の疲れや頭痛が頻繁に起こる

 

背骨の歪みを整えるためにできること

日常生活でのちょっとした工夫や習慣の改善で、背骨の歪みを防ぐことができます。

 

自宅でできるセルフケア

1時間に1回は立ち上がってストレッチ
　→ デスクワーク中もこまめに体を動かす
背中を伸ばすエクササイズ
　→ 壁に背中をつけてまっすぐ立ち、深呼吸をする
湯船につかり血流を促す
　→ リラックスすることで副交感神経を優位に

 

整体でできること

整体では、背骨の歪みを整え、神経や血流の流れを改善するお手伝いができます。

肩こりや腰痛の軽減 … 筋肉の緊張を緩めることで痛みを和らげる
呼吸が深くなり、リラックスしやすくなる … 自律神経のバランスが整う
代謝が上がり、太りにくい体に … 血流改善で老廃物の排出を促進

「なんとなく疲れやすい」「寝ても疲れが取れない」そんな症状がある方は、背骨の歪みが関係しているかもしれません。

日頃のケアを大切にしながら、必要に応じて整体でのケアを取り入れてみるのもおすすめです。

左は施術前、右は施術4回目の画像です。初めは腰が右にゆがんでいました。症状は腰痛、足のしびれがあり真っすぐに寝れませんでした。